市川ゼミ2021– category –
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(12) ヘリテージ・アーキテクトの確立 と 建築文化の普遍的価値
かわらばん2022年3月号 文化庁主導の全国「歴史的建造物」調査は1960年代の「民家」に始まり、「近世社寺」「近代化遺産」「近代和風建築」等へと次々実施され、さらに近年のDOCOMOMO Japanとも連動するように2015年から「近現代建造物」調査が開始されて... -
(11) 戦後福井のモダニズム建築と「福井神社」~作品編④~
かわらばん2022年3月号 1920年発足の分離派建築会を起点としたモダニズム建築は、続く戦中期のナショナリズムによる抑制を経て、戦後の復興期に日本的な伝統表現を新たに模索する形で再スタートした。丹下健三や大江宏が東京を中心に取り組む中、福井での... -
(10) 戦後の市民に開かれた庁舎建築を目指して~作品編③~
かわらばん2022年2月号 戦後日本の庁舎建築は、国民の公共施設として、親しみやすく、便利で、且つ、安全なものでなければならない(官公庁施設の建設に関する法律 1951)と考えられ、また各市町村合併を背景として、全国各地に新庁舎が建造され始めた。... -
(9) 芦原温泉街を復興させた建築家たち~作品編②~
かわらばん2022年1月号 戦後の福井市では、戦災・震災からの復興が着実に成し遂げられていたことに対し、芦原温泉街では1956年4月に大火が襲い、旅館26軒中16軒が焼失して、明治以来の伝統ある温泉街は壊滅し、旅館の再建と都市計画的復興が進められ、福井... -
(8) 戦後復興期の「公営住宅」「社宅」建設 ~作品編①~
かわらばん2021年12月号 福井市は、戦災・震災からの復興を目指し、まず市民の暮らしに最も重要な「市営住宅」建設に着手した。当初の木造平屋建1戸の間取りは、公営住宅の基本となった51C型(食寝分離・就寝分離:2DK)を参考に、6畳・4畳半の2間と台... -
(7) 福井の地で「Architect(アーキテクト)」に何ができるのか
かわらばん2021年11月号 アーキテクトとは、欧米最古のウィトルウィウス建築書によれば「原理(アルケー)を知る工匠」を意味し、その「作品」と「思想」を創り出すプロフェッションの伝統は、20世紀のル・コルビュジエやルイス・カーンまで問い続けられて... -
(6) 伊藤貞:建築の歴史・文化・芸術性を追い求めて~建築家編⑤~
かわらばん2021年9月号 建築家・伊藤 貞は、地元の大野中学校を卒業後、横浜高等工業学校建築学科(現・横浜国立大学)に進学し、中村順平からボザール流古典主義教育を受け、建築家としての基礎を築いた。卒業後は渡辺節建築事務所に就職して、終戦後に帰... -
(5) 乾 馨:郷土に生きるローカル・アーキテクトとして~建築家編④~
かわらばん2021年9月号 建築家・乾 馨は、勝山市國泰寺に生まれ、福井高等工業学校卒業後、台湾総督府営繕課に就職し、同課長・大倉三郎(戦後、京都工芸繊維大学学長)の指導を受ける。台湾にて終戦を迎え、勝山に帰郷。県建築課技師を務めたのち、民間の... -
(4) 五十嵐直雄:戦後モダニズム建築の模索~建築家編③~
かわらばん2021年8月号 建築家・五十嵐直雄は、東京帝国大学建築学科を卒業後、満州へ就職し、現地にて終戦を迎えた。その後、空襲で壊滅した郷土・福井に帰郷し、新制・福井大学の教員となり、戦後復興に多大に貢献した。五十嵐の設計作品は、戦前の構成... -
(3) 吉田 宏彦:県建築士会初代会長として ~建築家編②~
かわらばん2021年7月号 建築家・吉田宏彦は、東京帝国大学建築学科卒業、ドイツ留学し、福井高等工業学校建築科教授に着任。プレストレストコンクリート・ヨーロッパ近代建築を伝え、構造・意匠を繋ぐデザインを目指し、日本初PC建築床板を用いた「小松市...
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