投稿者「admin-heri_ita」のアーカイブ
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久保邸(勝山旧料亭)調査
移築活用(勝山市元町) 永和住宅に決定
福井県勝山市元町のS氏邸離れの移築活用希望者募集は8月31日に締め切らせていただき、応募が2社ありました。
所有者S氏とふくいヘリテージ協議会の協議の結果、永和住宅株式会社に活用をゆだねることになりました。
移築活用をして頂く永和住宅は、この離れを古民家改修のモデル住宅として、永平寺町諏訪間にほぼ現状の間取りで移築し2~3年以内に公開予定とのこと。文化財登録も検討して頂いています。
公開のあかつきには、当協議会としても見学説明会を計画したいと思います。
また今後も、歴史的建造物の調査だけではなく、活用し、残す手助けをしていく活動も必要であると考えます。
*永和住宅株式会社の問合先は「傾綺者」設計事務所 笠原正行(090-5683-1404)。
*所有者はS氏のままとし、お名前は非公表でお願いします。
*譲渡価格も非公表とさせてください。
ふくいヘリテージ協議会 代表世話人 篠原 憲司
事務局 尾野 和之 090-7080-4414
移築活用希望者募集(勝山市S氏邸離れ)
雄大な山々と豊かな自然に囲まれた福井県・勝山市。勝山の町はかつて羽二重を中心とする織物産業で大いに発展しました。S氏邸は勝山市街地の中央に位置します。
S氏邸離れは、ある織物会社経営者の自邸離れとして、織物産業最盛期の昭和初期に金沢から移築されました。
離れは、12帖半の本座敷を主として、銘木を用い、丁寧な仕事を施した座敷や茶室などが並び、座敷を囲むように土庇の広縁が廻ります。もとは金沢の料亭の一角にあった座敷と伝わり、昭和初期に勝山まで牛車で部材を運び、S邸離れとして再建されました。内部は高い天井、銘木尽くしで、趣向を凝らした床構えなど、近代の和風建築らしい佇まいをみせます。規模は大きくありませんが、見どころが凝縮された建築です。また、勝山の織物産業の隆盛の一端を物語る建築としても貴重です。
現在、移築後約90年を経ますが、材の狂いもなく、大切に使われてきたことから保存状態は非常に良好です。この度、現在地での維持が難しくなりましたが、取り壊してしまうにはあまりに惜しく、この建築を別の敷地で移築活用し、永く愛してくださる方を募集します。
ぜひ、新たな場所で素晴らしい建物が再び輝けるよう、皆さまのご応募をお待ちしております。
- 平成29年12月15日までに基礎も含めて解体撤去し、現状地盤レベルに良質土で埋戻し、整地することが条件です。
注)部材の解体搬出には一部の塀を撤去したうえで、既存住宅の南庭を使用していただけます。撤去した既存木塀は原型復旧とし、既存コンクリートブロック塀は高さ2mの目隠し機能があれば復旧の構造は問いません。芝は鋼板養生とし、植え替えまでは求めません。支障となる庭石は敷地内移設(場所は協議)とし、現況復旧は求めません。支障となる庭木は伐採とし、移植を求めません。
- 建物(部材)購入希望者は買い取り価格と活用方法、移築場所等をA4判1枚にまとめ、PDF形式のデータにして8月31日までにヘリ協事務局にメールで送信してください。活用部材の価値が低く想定され、解体費用が上回る場合は、差額に△(マイナス)を付して記入してください。
- 受取り返信メールをします。2日以内に返信メールがないときは電話確認願います。
- 現地見学は8月16日、17日の14~17時に限定します。見学希望者は5日前までにヘリ協事務局にメールしてください。場所等をメールで返信します。
- 質疑は8月20日までに、メールでヘリ協事務局にお送りください。回答は25日までにメールで返信するか、ヘリ協HPにアップします。所有者に問わせることは禁止します。
- 建物売却先は金額、活用方法を総合的に判断して決定させていただきます。ヒアリングを行うこともあります。
- できれば、数年以内に別敷地に、建物の大部分を移築復原することを望みます。(条件ではありません。一部でも復原するほうが有利です。)
- さらにできれば、移築復原後、年に数回でも一般公開し、永く保存していただけるほうが幸せです。
- 一部の部材だけを活用することは望みではありませんが致し方ありません。
- 発表はヘリ協HPで9月30日までに行う予定です。
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